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に少なかった。現在のところ、中途採用Uターン求人では公共職業安定所や人材銀行に依存している部分がかなり大きいのが実状である。

 

(2)中途採用者の就業地経験、前職と現職との関係など
図表1-14のように中途採用者で過去に三大都市圏で働いた経験がある人は3分の2(66.9%)と多い、また現在地周辺で働いていて中途採用となっている人が3分の1(33.7%)あり、現在地以外で就業経験のある人が20.7%となっている。直前の就業地も構造的にはほとんど変わらず、三大都市圏が52.7%と最も多くなっている。

 

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転職者の前職の業種で最も多いのは製造業(31.4%)で、サービス業が21.3%で続いている。前職と現職とでの業種間移動に注目してみると(図表1-15参照)、同じ業種内での移動が製造業(24.9%)、建設(4.1%)、卸・小売(8.3%)、サービス業(7.1%)、金融業(0.6%)などとなっており、全体の45.0%が同業種間移動である。他業種への転出者の多い業種は、直前の勤め先がサービス業で中途採用者の14.2%となっており、その他非製造業も12.4%と多い。また、他業種からの転入者の多いのは製造業であって、中途採用者の21.3%が転入しており、これに続くのが卸・小売業の14.2%であった。さらに、Uターン者は製造業で働く人が59.8%と圧倒的に多く、直前の勤め先が製造業である割合は39.3%であるので、異業種から2割ほどの転入超過となって

 

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